SOOTH株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:額田康利・今岡裕輔、以下SOOTH)と、アルティテュード株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:今岡裕輔、以下アルティテュード)は、SOOTH(スース)の「熱中症対策プロジェクト」が、「OutSystems Innovation Awards 2018」のHuman Impact Award部門にて受賞したことをお知らせいたします。同賞の受賞は昨年に続いて2年連続の受賞となります(※)。
「OutSystems Innovation Awards」は、ポルトガルに本社を持つOutSystems社が主催する賞で、世界的な超高速開発基盤「OutSystems」を用いて先進的、生産的で重要なビジネス価値を創出し、ITに劇的なイノベーションを巻き起こした組織や団体の功績を2014年より顕彰しています。
「熱中症対策プロジェクト」の目的は、日本の建設業をはじめとする各業種において熱中症に起因する労働災害の発生の抑制を目指すことで、多彩な生体センサーを搭載したスマートヘルメットと各種デバイスを連携するスマートフォンアプリ、熱中症対策管理システムなどを含むソリューションのプロトタイプを3ヶ月間で高速開発し、現場の作業者を中心に作業を再設計した取り組みが高く評価されました。
10月9日にオランダのアムステルダムで開催された贈賞式にはSOOTH代表取締役CEO 額田康利、取締役CTO 北野幸雄、アルティテュード代表取締役 今岡裕輔が登壇いたしました。
※昨年は株式会社AOI Pro.体験設計部(現SOOTH)として、日本企業で初の受賞。2018年2月1日に体験設計事業に特化した企業、AOI Pro.とアルティテュードインキュベーションの合弁会社SOOTHを設立。
2017年9月21日付「OutSystems Innovation Awards 2017 AOI Pro.受賞のお知らせ」:
http://www.aoi-pro.com/news/award/20170921
■SOOTHの「熱中症対策プロジェクト」について
本プロジェクトは、作業者の健康状態をトラッキングすることによって熱中症の発生を予測し、発症を抑制することを目指しており、多様な生体センサーを搭載したスマートヘルメットと、作業者アプリ及び作業管理者アプリとの連携を実現しました。熱中症発生が予測されると、即時に作業管理者のPC・iPad・iPhone・Apple Watchと作業者のiPhoneに注意喚起の通知が届きます。
本プロジェクトによるソリューションが提供されるまでは、熱中症発生を事前に予測することが困難でしたが、このソリューションを通じ、熱中症による労働災害の減少とそれに伴う費用の削減が期待できます。
本プロジェクトでは、SOOTHの「SOOTH Platform」を基軸としてソリューションの核となるスマートヘルメットを開発し、熱中症対策管理システム及びスマートフォンやタブレットのアプリケーションを、超高速開発プラットフォーム「OutSystems」によって開発しました。
また、アルティテュードが中心となって、リーンスタートアップ及びアジャイル開発を取り入れ、サービス内容と要件の定義からソリューション全体の設計、アジャイル開発のプロジェクトコントロールを担当。OutSystemsのエリートパートナーである株式会社BlueMemeが開発サービスを提供しました。開発からレビューまでのサイクルを高速で回転させ、OutSystemsが叶える開発スピード、それによる生産性の向上を実現いたしました。
なお、本ソリューションの基盤である「SOOTH Platform」は、昨年度の「OutSystems Innovation Awards 2017」にてMost Innovative App Awardを受賞した、AOI Pro.の「VR Insight™」の進化版として開発されました。
< 熱中症対策管理システム全体構成イメージ >
SOOTH代表取締役CEO 額田康利コメント
SOOTHは、生体反応をデータとして捉え、バイタルセンシングを中心とした体験設計プラットフォームである「SOOTH Platform」に集約し、そこで解析した結果から生活・産業・社会のために体験を設計するクリエイティブカンパニーです。今回のプロジェクトで取り組んだことが、多くの産業・事業に活用していただけるよう、ソリューションサービスとしてより一層の進化・深化をさせてまいります。
SOOTH取締役CTO 北野幸雄コメント
今回の取り組みが受賞したことを大変嬉しく思います。熱中症は日本の高温多湿の気象環境においては、発生頻度が高く、重大な課題になっております。特に建設業、製造業、運送業など様々な業種で労働災害が発生しており、その対策の必要性が増大しています。今回の取り組みでは、人(作業者・作業管理者)を中心に、現状の業務を分析し、作業者の方々にとって、導入負担が少なく、心理的負担をいかに下げられるかを考慮し、体験を再設計いたしました。設計した体験を実装するために、「SOOTH Platform」と革新的な開発プラットフォームである「OutSystems Platform」を融合することで、3ヶ月という短期間で熱中症対策システムを完成させることができました。システムの開発ではアジャイル開発を取り入れ、アルティテュード並びにBlueMemeの強力な推進力及び開発力により、現場のフィードバックを即時反映できるようにしたことで、人(作業者)に寄り添った体験をデザインしシステムに反映できました。今後は、本ソリューションを広く展開しつつ、OutSystemsの特徴を活かして、現場からのフィードバックを即時反映できる成長型のシステムを実現していきます。また、今後訪日外国人の増加が予想され、熱中症は大きなリスクになり得ますので、注意喚起とリスク低減を推進していきたいと考えております。SOOTHとしては、熱中症以外にも様々なシーン・ユースケースにおいて、人を中心とした体験をデザインし、「SOOTH Platform x OutSystems Platform」の組み合わせで今後も新体験を実現していきます。
アルティテュード代表取締役 今岡裕輔コメント
イノベーションの実現を標榜する弊社にとって、今回こういったかたちで受賞に携わらせていただいたことを大変光栄に思います。この度のサービス企画、開発も、リーンスタートアップ、アジャイル型開発をうまく適用させつつ、サービスの組成に必要な要素を、センシングデバイスメーカー、アルゴリズムを提供する企業、学術機関等のアライアンスエコシステム形成を通じて揃えることで、僅か3カ月という短期間で実現させることができました。併せて、近年増加傾向にある熱中症という労働災害課題に対して、作業者の安心、安全を確保するための仕組み、並びに将来的には健康管理の仕組みのベースとなり得るものの開発に挑戦する貴重な機会となりました。昨年に続き、本アワードの受賞に携わらせていただくのは今回で二回目になりますが、ここで蓄積した知見をもとに、今後もよりイノベーティブな新サービス開発に挑戦してまいります。
OutSystemsアジア太平洋地域バイスプレジデント マーク・ウィーザー氏コメント
OutSystems Innovation Awardsは、OutSystemsを使い、革新的で最先端なアプリケーションを構築した企業に与えられる賞です。生体データ分析とマルチデバイス活用の組み合わせにより、人を中心とした作業現場の改善にインパクトを与えることを期待し、SOOTHの「熱中症対策プロジェクト」に「Human Impact Award」を授与いたしました。
【SOOTH株式会社】
代表者 | 代表取締役 額田康利、今岡裕輔 |
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所在地 | 東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズ サウスタワー 16F WeWork |
設立 | 2018年2月1日 |
資本金 | 3億2,000万円(資本準備金を含む) |
事業内容 | 体験設計コンサルティング、データ収集・活用を伴うコンテンツ企画・制作、データプラットフォームサービス提供、サービス/ソリューション開発 |
URL | https://www.sooth.co.jp |
【アルティテュード株式会社】
代表者 | 代表取締役 今岡 裕輔 |
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所在地 | 本社: 東京都港区赤坂一丁目12番32号アーク森ビル 12階 |
設立 | 2014年2月27日 |
事業内容 | テクノロジーイノベーション、及びテクノロジーを機軸とした市場・新規事業の創出、拡大、最適化に関するコンサルティング業務 企業の経営戦略立案、その他生産性向上、並びにその他企業経営全般に関する情報の提供、及びコンサルティング業務 国外(シリコンバレー他)における新規事業インキュベーション、及びパートナリングに関するコンサルティング業務 新規事業のインキュベーションに係る業務/プラットフォームのオペレーション/強化に係る業務サービス提供 |
URL | https://www.altitude.co.jp |
本件に関するお問い合わせ先
SOOTH株式会社 Mail: info@sooth.co.jp |
アルティテュード株式会社 Mail: info@Altitude.co.jp |